事業内容


 当社は、塗装を中心とした維持・保全工事を行っています。維持・保全工事の時に様々な機能を持った塗料などを選定することによって構造物に新たな機能を持たせることが出来ます。屋根や外壁に遮熱塗料を選定すれば、室内の温度を下げる効果を発揮しエアコンの消費を低減することが期待出来ます。また、橋脚や塀などの第三者に触れる箇所に落書き防止塗料を選定すれば、落書きを書きにくく、そして落書きを落としやすい環境を作ることが出来ます。
 我々、維持保全工事業者は、材料メーカーや販売店と共に材料の知識を多く持つことによって、お客様に様々な提案が出来ます。その為にも材料に対する知識を得る機会を大切にして、勉強を続けることが重要なことであると考えています。
当社の維持保全工事は、大きく4つに大別することが出来ます。
◆ 橋梁維持・保全工事

鋼     橋:
鋼橋の塗替工事を行っています。一言に鋼橋といってもその立地条件や保全目的によって、工事の内容が異なります。海岸地域を立地条件にした橋梁や国道等の交通量の多い立地条件などです。また、次回までの塗替期間をどの程度期間に設定するのかによって目的が異なります。これら一つ一つを工事の内容に設定します。

コンクリート橋:
工事の設定は鋼橋と同様に行いますが、その施工内容が大きく異なります。鋼橋は主に錆に対する工事を行いますが、コンクリートはコンクリートの劣化状況を判断し、補修を行います。その後、今後のコンクリートの保護や剥落を防止するなどの工事を行います。
◆ 施設維持・保全工事

 施設の種類に応じて、施工方法や留意点が異なるために施主様との入念な打合がとても重要になる工事です。工場であれば、工場の稼働していない期間に施工を行います。また、工場で働く方々への工事の説明を行うことや、安全を確保するためのバリケードの設置等を行います。
 また、その工場の特性に合わせて塗料の選定を行います。例えば、アルコールを使用する工場であれば一般塗料だとアルコールによる作用を受けやすく、劣化が早くなります。その為にアルコールに対する耐性がある塗料を選定し、設定した期間(次回回収までの期間)の塗膜の耐候性を確保して施設を保護します。
◆ 集合住宅維持・保全工事

 当社の集合住宅の維持保全工事は、管理会社との取引を中心としています。工事というものは日常的に起こるものではなく大規模修繕工事などは10年〜15年に一度行います。このような工事の背景を考えると、居住者の方々は、日頃のマンション管理業務で顔を合わせている管理会社の方々との取引が最も信頼が置けるのではないかと考えています。そこで、改修工事の専門業者として、計画から工事の竣工まで参画させて頂き、当社の良さを発揮していきます。
 集合住宅の維持保全工事の場合、最も注意すべき点は居住者の方々が生活している中での工事と言うことです。居住者の方々は、工事というものになれていないので、工事中に何を気をつけなくてはいけないのかなどを判りやすく伝達していくことが大切であると考えています。(居住者の方々は、お年寄りからお子様まで様々な方々が生活しています)また、自分自身の財産の工事を行うことになるので、どのような工事を行うのか、工事の進捗はどうなっているのかなどを十分に伝達していくことが大切になります。
 請け負った工事は、品質を確認し工期を守って行うことはもちろんのこととして、このような生活している中での工事という点をしっかりと配慮して行くことで無事に工事を完了させることが出来ます。
◆ 鉄道維持・保全工事

 鉄道の維持・保全工事は、乗客の方々に電車を安全で快適に利用して頂くための役割を担っています。鉄道会社の方との綿密な打合が必要になります。鉄道の工事は特殊工事となるため特殊な資格を取得して、資格者による工事を行います。鉄道の維持・保全工事は、最も厳しく安全に配慮して工事を進めていく必要があります。常に危険が廻りに存在しているのです。鉄道営業中の工事であれば、電車が運行中になるので、電車の通過時には作業を一時中断しなければなりません。また、上空には高圧電線があり、作業員の安全の確保を行います。電線に何か接触すれば作業員の安全を損ない、更にはその鉄道の全ての利用者にご迷惑をお掛けすることになります。
 鉄道の維持・保全工事は、鉄道の営業が終了した夜間に実施するケースが多い工事になりますが、営業中の工事の場合は乗客の皆様の安全と快適な利用に対する配慮も大切になります。